流れの早い平瀬から全くない湖や淵まで、様々な地形に適応したグループ。普段は川底に沈んだ石や枝などにしがみついており、付着藻類を削り取りながら暮らしている。名前の通り遊泳能力が大変高く、異変を察知するとすぐに逃げてしまうので観察が難しい。
このグループにはコカゲロウ科、ヒトリガカゲロウ科、トビイロカゲロウ科、フタオカゲロウ科の4科がふくまれる。
↑ コカゲロウ幼虫のエタノール標本 2004年7月に六甲山中にて採取 |
↑ コカゲロウ類の暮らす自然 このようなブッシュは彼らの絶好の隠れ家だ 2004年 住吉川中流域 |
↑ 石の側面に止まるコカゲロウ幼虫 2007年1月 部室での飼育個体を撮影 |
・体長は最大でも1.5pほど。
・細長く、スマートな体型。
・3本の尾を持つ。
毛が外側の2本の内側のみに生えている→カゲロウ目 遊泳型3本すべての両側に生えている→カゲロウ目 匍匐型
(参考:カゲロウ幼虫の尾に生える毛の比較)
・腹部に葉状、房状、糸状のエラがある
エラの形で大まかに分類可能。
葉状エラのみを持つ→コカゲロウ科、フタオカゲロウ科
葉状エラと房状エラを持つ→ヒトリガカゲロウ科
糸状エラのみを持つ→トビイロカゲロウ科
(参考:遊泳型カゲロウ幼虫のエラの種類)
・一部のカワゲラ類と大変よく似ている
足の爪の数で簡単に区別できる。足の爪は1つ→カゲロウ目
足の爪は2つ→カワゲラ目 浮き石-匍匐型
(参考:カゲロウ幼虫とカワゲラ幼虫の見分け方)
より詳しい分類のポイント
・腹部のエラの形による分類。
エラの形が糸状である→トビイロカゲロウ科 (参考:遊泳型カゲロウ幼虫のエラの種類)そうではない→前脚の前縁に毛が生えている→ヒトリガカゲロウ科
生えていない→下段へ続く
(参考:遊泳型カゲロウ幼虫の前脚の比較)
上段より 腹部第8,9節の下部が突き出ている→フタオカゲロウ科
そうではない→コカゲロウ科
(参考:遊泳型カゲロウ幼虫の腹部の比較)
紛らわしい種類
カワゲラ目浮き石-匍匐型 |
カゲロウ目匍匐型 |
更新履歴
2010-04
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