生研部員が大規模な化学的調査を行ったときに集めたデータや資料をまとめています。定期調査として月に一度学校の側で水質調査を行っています。加えて、大規模調査として年に数回(基本的に春と夏の2回)普段は行けない上流や下流での観測も行っています。
調査地点の数が多いため、最新のデータが本ページに反映されるには時間がかかることがあります。
調査方法
調査項目は、pH、DO、COD、BOD、NH4+、NO2-、PO43-の7つで、補助として観測時の天候、気温、水温、流速を記録しています。
補助項目は現地で記録します。
天候は予報ではなく現地で確認したものを記録します。気温は温度計で測定します。水温は水流がある状態で温度計を水中に固定して測定します。流速は紐をつけた浮きを流して移動距離から逆算して測定します。
調査項目の内、pHとDOは現地で観測します。調査機器はガラス電極法を用いたpHメーターと隔膜電極法を用いたDOメーターです。
残りの調査項目は試料を持ち帰り部室で行います。試料水はスクリュー管や遠沈管などパッキンで密閉できる容器を用いて、気泡が入らないようにします。十分量を採取したら、発泡スチロールの容器に保冷剤を加えて保存します。
COD、BOD、NH4+、NO2-、PO43-の調査にはパックテスト(共立理化学研究所の商標、以下は略します)を用います。
CODは公定規格から外れる点(CODMnとの相関性は有り)、NH4+はある程度の高温で測定すること、PO43-は硫酸の添付が必要な点に注意します。また、それぞれ注水から発色までの時間が異なることも注意します。
BODはDOメーターを用いて5日間を開けてから測定した数値と現地で調査したものを比較します。試料水は暗所に保管し、夏場と冬場は温度管理に注意します。
使用した薬剤は必ず持ち帰りましょう。パックテストは安全に配慮して調剤されていますが、それでも強酸性や強アルカリ性の廃液ができます。大量の水で希釈してから破棄するなど、施設や組織が推奨する方法で処理しましょう。
調査地点の概要
観測地点にかかれている数字は、生研が独自に割り振った観測地点の略称です。
上流部は (1)渦森台ポイント、(2)地獄谷ポイント、(3)五助堰堤ポイントの3地点。中流部は(4)白鶴美術館前ポイント、(5)水道橋下ポイント(6)新反高橋下ポイントの3地点。下流・河口部は(7)島崎橋下ポイントの1地点。となっております。
観測地点の詳細は『観測地点の解説』からご確認ください。