参考:造網型トビケラ幼虫の同定の根拠一覧


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造網型トビケラ幼虫の同定の根拠一覧

シマトビケラ科幼虫の頭部と胸部
↑ シマトビケラ科幼虫の頭部と胸部
ヒゲナガカワトビケラ科幼虫の頭部と胸部
↑ ヒゲナガカワトビケラ科幼虫の頭部と胸部
シマトビケラ科幼虫の腹部
↑ シマトビケラ科幼虫の腹部
ヒゲナガカワトビケラ科幼虫の腹部
↑ ヒゲナガカワトビケラ科幼虫の腹部
シマトビケラ科幼虫の尾脚
↑ シマトビケラ科幼虫の尾脚
ヒゲナガカワトビケラ科幼虫の尾脚
↑ ヒゲナガカワトビケラ科幼虫の尾脚

 写真では少し分かりにくいが、シマトビケラ類は最大でも1pを超えることはないが、カワトビケラ類は最大で3p近くに達する。また腹部のエラがシマトビケラ科では発達しているのに対し、ヒゲナガカワトビケラ科ではみられないのも分類の参考になるだろう。尾脚の形態もそれぞれことなり、シマトビケラ科幼虫の尾脚には多くの毛が生えるが、ヒゲナガカワトビケラ科幼虫の尾脚はあまり毛が生えず鋭い爪を先に持つ。しかし最も明確な判別法はヒゲナガカワトビケラ科の特徴的な頭部の形を比較することだ。


ヒゲナガカワトビケラ科の若齢幼虫
↑ ヒゲナガカワトビケラ科の若齢幼虫
体長は1pを満たさず、特徴的な頭部の形もまだ現れていない

 ヒゲナガカワトビケラ科幼虫は成長の間にかなりの形態変化があるため、上で紹介した方法が一部使えなくなることがある。そんな時は胸部のキチン板の枚数を数えれば良いだろう。シマトビケラ科幼虫は前胸部、中胸部、後胸部に計3枚持つのに対し ヒゲナガカワトビケラ科幼虫は前胸部に1枚を持つのみである。この特徴は若齢から終齢まで一貫して確認されるため、いつでも同定の根拠にできる。



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