さて生物学的な調査と聞いて思い浮かぶイメージは何でしょう。最近は環境アセスメントという言葉をテレビや新聞で見かけることも増えました。博物館の学芸員や大学の先生達のような生物のプロがあちこちを調べて回っているというなんとなくの雰囲気はつかめても、具体的に何をしているのかまではよく知られていません。本項目では生物学的な調査、すなわち環境を生物を通して評価するための手法とその意味についてまとめたいと思います。
本項目で紹介する調査手法は、ベック−津田α・β法、汚濁指数法、簡易水質調査法の4つと、これらの雛型とされる汚水生物系列のあわせて5手法です。これらは日本で広く知られた方法で、環境アセスメントなどにも用いられています。
参考文献
・水生昆虫の観察 谷幸三著 トンボ出版 1995発刊