左:ウエノヒラタカゲロウ幼虫の腹部第1エラ |
右:同幼虫の第1エラを腹側から |
タニヒラタカゲロウ幼虫の腹部第1エラ |
キイロヒラタカゲロウ幼虫とウエノヒラタカゲロウ幼虫の腹部第1エラは腹側で接しており、第2〜7エラよりも明らかに大きい。これは他のヒラタカゲロウ属幼虫にはない特徴である。
エルモンヒラタカゲロウ幼虫の葉状エラ 斑点が有り、その大きさは大小様々である。 |
タニヒラタカゲロウ幼虫の葉状エラ 斑点が有り、その大きさは均一である。 |
ユミモンヒラタカゲロウ幼虫の葉状エラ 斑点はない。 |
※採集した個体の採集日時が記録されている場合は、通常は羽化時期の違いによっての判別が優先される。腹部エラの斑点の大小によるヒラタカゲロウ属幼虫の同定は地域差が大きいため確実とは言い難いからだ(斑点の有無による判別は十分に信頼できる根拠と考えられている)。エルモンヒラタカゲロウの羽化は4月〜11月にかけて、タニヒラタカゲロウの羽化は4月〜5月に行われる。したがって初夏以降に確認された腹部エラに斑点を持ち十分に成熟したヒラタカゲロウ属幼虫はエルモンヒラタカゲロウ幼虫と判断することができる。