本ページは以前の文化祭についての紹介ページです。(2022年04月追記)

2022年度の第76回灘校文化祭についての情報をお求めの方は、お手数をおかけしますがこちらの『2022年 第76回 灘校文化祭 生物研究部 特設ページ』までご移動ください。

2021年 第75回 灘校文化祭 生物研究部 特別企画

生研クイズ 2021

■初級   問題は「こちら」
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灘校生物研究部 部報109号(電子版)

おことわり・目次(省略)

 本年度より、ネット上で公開する「電子版生物研究部部報」では、その執筆者が全員未成年であることも考慮し、本名を始めとする個人情報は一部を除いて原則非公開となっております。また、それに伴い部員紹介の企画を省略いたします。クラブの活動の実情を伝える、という本来の趣旨に反する対応ですが、ご理解のほどよろしくお願いします。

※電子化にともない、書籍版より一部構成を変更しております。

表紙絵解説

2021年 第75回 灘校文化祭 灘校生物研究部 部報109号 表紙 モリアオガエル

和名; モリアオガエル
学名;Rhacophorus arboreus

本州と佐渡島に生息するアオガエル科のカエル。水面上のせり出した木の枝に泡で包まれた卵を産み付けることで有名。地方個体群によっては全身に褐色の斑紋がある。

―部報第 109 号発刊に際して―

 地球上でウイルスと人間が激しい戦いを繰り広げ、新たな世界の形が構築されようとしている中、木々の緑は素知らぬ顔で深みを増して、夏めく日差しが朗らかに感じられる今日この頃です。第 75 回灘校文化祭は実地で開催されますが、より多くの方々に弊部の活動を知っていただくため、こちらの部報をオンラインで公開しております。ご覧いただき誠にありがとうございます。 昨年度は感染症拡大の影響を受けて、楽しみにしていた様々なイベントが中止となってしまい多くの悲しさや悔しさを感じた 1 年でした。しかし失うばかりではなく、夏休み中の採集遠征や白陵高等学校との合同採集など、部員が主体となって新たな機会を獲得することもできました。

 私自身はこの 1 年間、部員同士で話し合って運営していくことを考えながら部長職を努めてまいりました。就任当時、私は部の勢いが落ち着いてきているのではないかという漠然たる危機感を持っていました。自由奔放な部員を引っ張っていく統率力に欠けており部長として苦労しましたが、それでもなんとか部を維持することができたかと思います。

 フィールドでの活動と研究活動の 2 点について考えますと、まず前者は意欲的な部員が多く活動の幅も広げられたと感じています。一方後者は完全に下火になってしまっており、二者のバランスがかなり偏っているのが現状です。このバランスは結局のところ所属している部員に依存してしまい、年によって変化するものではありますが、部の枠組みとしてフィールド・研究活動をよく体験させる機会を整えることで、安定してバランスが保たれていくことが理想だと思います。

 部をまとめる人間の力不足で実現されていないことも多く、社会情勢の制約もあって昨年度の生物研究部としての進展はわずかなものとなりましたが、豊かな経験を積むことのできるこの部をよりよくしようとこれからの世代が能動的になれるよう、引き続き働きかけていきたいと考えています。

 最後になりましたが、生物研究部を日頃から支えて下さっている顧問の宮田先生や保護者の皆様、生研 OB、及び弊部の活動にご理解、ご協力を賜りました全ての方々にこの場をお借りして心より感謝を申し上げます。

令和 3 年 6 月 26 日
灘校生物研究部部長 三田村 大凱

個人研究・自由記事

さまざまな魚の鯛の鯛
住吉川河口における釣り採集及びシマイサキの解剖
コリドラスの分類と分布
兵庫県内のある山中におけるシダ植物の調査
コロナウイルスの病原性
ウイルスの構造とその分類
「地衣類」をご存知ですか?
単純な離散的モデルによるチューリング・パターン再現の試み
昆虫を食べて地球を救う?
記憶の評価法についての検討
住吉川水生昆虫観測 2020
住吉川、武庫川における魚類観測結果
アオミオカタニシについて
自宅で飼育している生物の紹介
イシクラゲの生命活動に関する研究
ピラニア樹脂標本化計画
マコガレイの解剖
ミナミヌマエビの体色に関する研究
ろ紙クロマトグラフィー

校外活動記

第1回白陵合同採集会記

おわりに

 灘校生物研究部部報通巻第 109 号はいかがでしたでしょうか。今年も無事にこの部報を発行できたことを心より嬉しく思います。

 昨年度は新型コロナウイルス感染拡大の影響で、文化祭、例年夏休みに行っていた合宿、その他多くのイベントが中止となってしまいました。しかし、そのような状況においても、住吉川での河川調査、4 回の日帰り観測や白陵高等学校との合同採集会などのフィールドワーク、この部報でお読みいただいた個人研究、そしてオンライン開催となった生物学オリンピックなど、あらゆる活動を行ってきました。それらの中では、中学生も高校生に劣らず積極的に活動することができていたように感じます。この背景として、灘校生物研究部では中学生と高校生が同じ場所で活動していることが挙げられます。中学生は高校生の高度な技術や知識を早い段階からじっくりと学ぶことができるのです。このような環境を活かして今までの長い歴史を引き継ぎつつ新しいことを取り入れ、部員一丸となってこれからも頑張っていきたいと思います。

 最後になりましたが、顧問の宮田先生をはじめ、弊部の活動に協力してくださったすべての方々に感謝申し上げます。ありがとうございました。

令和 3 年 6 月 26 日
副部長 鈴木 海聖


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