展示内容詳解
生研部報95について
文化祭舞台裏日記by部長
本記事は2017年以前の文化祭についての紹介です。
2018年度の第72回灘校文化祭についての情報をお求めの方は、お手数ですが『こちらの特設ページ』までご移動ください。
第61回灘校文化祭特集第61回灘校文化祭は無事終了いたしました!
今年も、我々生物研究部は皆様のおかげで無事、今年の文化祭を華々しく飾ることが出来ました。 |
表紙 |
裏表紙 |
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タニガワカゲロウ全体の特徴としては、尾が3本で、
他のヒラタカゲロウ科の種類と正確に分けようと思うと、足のツメに突起があり、
ツメの先端の方にのこぎり状になっていることなどがあげられます。 シロタニガワカゲロウの一番の特徴は、頭部背面の前方に白い点が等間隔に同じ大きさで4つあることです。エラはヒラタカゲロウ科の特徴である葉状のエラともう一つ糸状のエラが同じ場所から出ています。ヒラタカゲロウ科の種類には珍しく水温上昇、水の汚れに強く比較的飼いやすい種類で、石につかまっており、エラを上下に動かしています。石の上の移動スピードは早く、手を近づけるとサッと石の裏に隠れてしまいます。エサは石に生えた藻のようで藻の生えた石を入れておけば勝手に食べるようです。 絵は幼虫を真上から見た図です。 | |
カゲロウは不完全変態(さなぎを持たない)昆虫ですが幼虫から成虫には直接ならず、亜成虫という特殊な段階を持っています。幼虫から亜成虫に素早くなる(亜成虫から成虫になるときにも脱皮し、全体でかかる時間を二分するようになっています)ことで水面から出た直後に鳥などに食べられないようにするためだと考えられています。亜成虫になったカゲロウは少しなら飛ぶことができ、安全な場所(草むらの中)で成虫に脱皮します。亜成虫の期間はだいたい一日ぐらいです。 シロタニガワカゲロウの亜成虫は羽がねずみ色を少し黒くしたような半透明な色になっており、尾は2本です。腹部は黄色をしており、節の分かれ目の背面側は黒くなっています。全体的に半透明な色になっています。目は黒色で、尾の根元の下に細い突起があります。 ほとんど飛ぼうとせず捕まえやすかったです。 絵は亜成虫を真上から描いたものです。成虫を横から書いたので別の角度から書いてみました。 | |
亜成虫に比べて一回りか二回りほど小さくなります。何も食べずに脱皮するわけですから当然といえば当然ですね。前足は亜成虫に比べて非常に長くなっています。体の形は亜成虫の相似形で、色は半透明を透明にしたものです。腹部の節背面にある黒いラインはそのまま残っています。目はエメラルド色をしていて、羽は完全な透明になります。 亜成虫とは逆に頻繁に飛ぶように一回で飛行できる距離も長くなりました。体が軽くなったからでしょうか。何も食べず水だけを飲んで生活しますが、成虫になってから四日で死んでしまいました。 絵は真横から観察したものです。成虫も亜成虫も尾が非常に長いので表紙絵では途中で切れています。 |