研究内容の紹介 |
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突然ですが右の図をみてください。 皆さん御存じの通り、生物の教科書に載っている代表的な植物細胞の図ですね。これを肴に少し話をしましょう。 この図は植物細胞の中の様子を非常に分かりやすく表しています。でも分かりやすいってことは、つまりこれは略図なんですね。 例えば大きさ。植物では細胞のほとんどを液胞が占めてます。 右図の2.5倍はあるんじゃないでしょうか。 それと同時に葉緑体などの大きさももっと小さく、数も一個だけでなくもっと多いです。 流石にこれは当たり前だったでしょうか。 では、あまり知られていない話にミトコンドリアや葉緑体は動いている、という事が挙げられます。中でもミトコンドリアのワシャワシャ動いて増えたり接合したりする様子は、読者の予想を越えていると思います。ミトコンドリアの形は図よりもっと細長いので、まるで大腸菌が湧いてるようなイメージ、というと近いのかもしれません。 最後に知る人ぞ知る話を。 皆さんは小胞体を見た事はありますか? 葉緑体やミトコンドリアの電子顕微鏡の写真なら、生物の教科書に載っているかもしれません。ゴルジ体の電子顕微鏡の写真も詳しい本には載っているかもしれません。 しかし小胞体の電子顕微鏡の写真となると少ないです。さらに核の周りを取り巻いて、「the連絡路」という感じの写真は、僕は見たことがありません。 そも小胞体は図のような形をしているのでしょうか? 実は小胞体は図の様でなく、細胞全体を覆う籠のような形をしています。 またミトコンドリアなどと同様に小胞体の籠の一本一本の糸が流動しており、原形質流動の一要因となっています。 さてどうでしょうか?割とムズカシイ話になりましたが、生物の細胞の神秘を感じ取って頂いたら幸いです。 画像出典:G-TaK(群馬県総合教育センターGEC) http://www2.g-tak.gsn.ed.jp/ 参考HP<http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news6/2009/100323_1.htm> |