※このページに掲載している写真と文章は、国土交通省と環境省が発行している『パンフレット「川の生きものを調べよう」』のページを抜粋・編集したものです。
このパンフレットに関する詳しいお問い合わせは『全国水生生物調査』まで
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水は透明で、川底まで見え、川の中に入って遊びたくなるようなところです。川底には植物があり、日陰もあります。
尾は2本で、胸の下面や腹の末端にふさ状のエラがある。 足のツメは2本。 漂流の石の間や、流れがゆるやかで落葉などがたまっているところを好んですんでいる。 日本産は約150種類。
足のツメは1本で、尾は長く2本。目が上についており、体全体が平たくカレイのような形。 腹の両側に木の葉状の大きなエラがある。 流れの速いところの石に体を密着させて生活している。
体は細長いイモムシ状で、足は3対。腹の色はうすく、やや緑がかっている。 頭と前の胸が固くなっているが他はやわらかい。 肉食の種類が多く、上流の水温の低い、きれいなところにいる。 幼虫は網や巣をつくらずに石の上や間を歩く。
大きな強いアゴをもち、腹部に糸のような横にのびる長い突起があり、付け根にエラがある。 肉食性で他の水生昆虫を工サにする。川底の石の下にいる。
体はこげ茶色で、腹の後方が太くなっている。 お尻に吸盤とエラがあり、吸盤で流れの速いところの石の表面や草についている。 日本でおよそ30種。 人の血を吸うのはアオキツメトゲブユを含めて5種類くらいである。
頭から2本の触角を突き出し、ロボットのような形をしている。腹に6個の吸盤があり、 吸盤で急流の岩の上についている。
甲羅の大きさは2〜4cmで、色は赤味がかったものから青味がかったものまでおり、 比較的浅いところの石の下にいる。腹帯の太いのがメス、長いのがオス。 本州で淡水域で一生を過ごす力ニはこの種類だけである。
体の色は茶色、ねずみ色、黒色。体はやわらかく、切れやすい。また、体には節(体節)がない。 −般にプラナリアとよばれ、小川の浅い流れの石の上を流れるようにはう。
周りには田んぼがあって、水がやや濁っているようなところです。川の中の石を持ち上げるとたくさんの生き物を見ることができます。海の水が混じっているところでも、石のあるところに生き物がいることがあります。
頭の先に小さなくぼみがあるのが特徴で、頭と胸は赤茶色をしている。腹は鮮やかなうす緑色 から緑がかった茶色、あるいは茶色などいろいろな色をしている。
頭から胸にかけて固く、うすい茶色である。他は茶色から禄色でやわらかく、 頭の上部の平たい部分が広いのが特徴。 さなぎは石粒などを使って固めた巣で過ごす。
体は固く、平たい円形か卵形で、色は黄色か茶色。 足は3対あるが、背の方からは見えない。 流れの速い瀬の石の表面について生活している。
体は黒色で、胸の一番前の節(頭のように見える)に、トランプのスペードの模様がある。 ヘイケボタルはよく似ているが、ゲンジボタルの方が大きい。 へイケボタルでは十文字形の模様がある。
大体は赤茶色で、薄い平らな広葉状あるいはうちわ状の形をしている。触覚もうちわ形。 流れの比較的おだやかなよどみの底で生活している。
体にはこげ茶色の模様があり、海水が少し混ざっている汽水域にもすんでいる。
二枚貝で、殻は小さいうちは青緑色だが、成長すると黒色になる。海水と淡水の 混ざる河口などに生息している。
殻は固く、石についている。 主に海水が少し混ざっている汽水域にすんでいる。
殻は細く、長い。殻の上部が欠けていることが多い(殻高1.5〜3cm)。 殻の表面は黄土色またはこげ茶色で、ザラザラしている。石に付着して いることもあるが、砂まじりの川底にいることもある。 塩分のあるところにはいない。
周りには田んぼがあって、水がやや濁っているようなところです。排水路が川につながっていたり、周りには多くの人家がみられたりするようなところです。川底は泥っぽくなっています。海の水が混ざっているところでは、底の泥の中にいること もあります。
大きさは7cmくらいで体は細長い。陸上にいるカマキリのように、前足でほかの小動物をつか まえて、その体液を吸う。池や沼、水田にすんでいるが、川岸の流れのゆるやかな場所にも すんでいる。
大きさは6cmくらいで体は平たく、全体にこげ茶色で光沢はない。ミズカマキリと同じように前足 でほかの小動物をつかまえて体液を吸う。頭は小さく、目が飛び出ており、腹の後端に細長い呼 吸管がある。池や沼、水田など流れのゆるやかな浅い場所にすんでいる。
体長は大きくなっても1cmくらいで、タンゴムシに似た形で平たくなっている。足は5対以上で、ゆっくりはう。 体は汚れたような灰色または茶色。川にすむのは1種類で、あとは地下水にすむ。
陸にいるダンゴムシに似て、体を丸めることができる。砂まじりの川底や石の間にいる。 海水の少し混ざった汽水域にすんでいる。
体は縦に平たく、ちぎれやすい。また、細長い触角があり、泥の多い川底にいる。 海水の少し混ざった汽水域にすんでいる。
タニシの主な種類は4種類である。 殻は薄く、赤茶色のふたがあり、泥底にすんでいる。
大きさは3〜4cmで、はげしく伸び縮みし、体節がある。体は平たく、背面から見ると円柱形、長卵形で、 腹の前後の端に吸盤があるが、前の吸盤は見にくい。水に沈んでいる石などの裏側にすんでいる。 淡水域にいる日本産ヒル類は約30種類。
周りには工場なども多く、人がたくさん住んでいるようなところです。川岸が壁のようなコンクリートや鉄でつくられていたりします。川の水は灰色っぽく濁っていて、ゴミなどがたまりやすくなっています。
中型のユスリカで大きさは1.5cmぐらい。赤色。腹の下の方の節に2対のエラがある。 流れのあるところに泥などチューブ状の巣をつくって生活している。
大きさは約8mmで、細長く、足はない。下水、排水溝などにすんでいる。尾に長い突起(呼吸管)がある。
大きさは約10cmで、流れがゆるやかで浅い泥の多い川底にすんでいる。北米から入ってきた外来種。
殻のとがった方を上にして見て、口が左側についているのが特徴。流れのないところでは水面に 逆さ向きになっていることがある。
大きさは最大4cmくらい。ピンク〜赤色の糸状でちぎれやすく、頭ははっきりしない。頭を泥の中に入れ、 尾を水中に出してゆすり、水の流れをつくって呼吸している。水中の酸素量が少なくても生活できる。 尾に多くの糸状のエラがある。
参考文献:国土交通省HP『パンフレット「川の生きものを調べよう」』