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体細胞分裂の観察
体細胞分裂の実験
M3-4 田尻智哉
実験の動機
動物や植物の成長は、体細胞分裂によるものであると習い、その様子はどのようなものであるか気になったから。
実験の目的
タマネギの根を使用し、体細胞分裂の様子を観察すること。
体細胞分裂とは
1個の細胞が分裂し、2個以上の新しい細胞ができることを細胞分裂といいます。
細胞分裂には大きく2つの種類があり、動植物の皮膚や細胞膜などの一般の細胞分裂である体細胞分裂と、卵細胞や精細胞などの生殖細胞がつくられるときの減数分裂です(白血球やがん細胞、アメーバなどは種類が異なるらしい)。
体細胞分裂は、染色体の形や動きによって5つに分けられ、順に前期、中期、後期、終期と呼びます。
←左から順に前期、中期、後期、終期です。
実験の準備
必要なもの;発根したタマネギ・シャーレ・メスシリンダー・コマゴメピペット・ビーカー・なべ・スライドガラス・カバーガラス・ピンセット・カミソリ・顕微鏡・ろ紙・45%酢酸・希塩酸・酢酸オルセイン
事前の準備
実験前に、タマネギを発根させるためタマネギを水栽培する、もしくは種を発芽させる必要があります。
しかし、種は近くで売っておらず、消去法的にタマネギを水栽培することになりました。
そこで、タマネギをのせるための金網を探してみても見つからず(授業で使用されていたらしいのですが・・・)、先輩のN氏のアドバイスにより網で代用することに。
市販のタマネギは加工がされていて発根しにくいと聞いていたのですが、3、4日ほどで根が出てきました。 その根を、水の中で切り取っておきます(空気が入らないようにするため)。
←実験後に撮ったので少々しおれてます
実験の手順
1.切り取った根を45%酢酸に10分程度浸して細胞を仮死状態にして、細胞の状態を固定する。(固定)
2.1の根を60℃の希塩酸に2〜3分ぐらい入れ、細胞どうしが離れやすいようにする(解離)。
3.水で洗い、希塩酸を洗い流す。その後、酢酸オルセインに10分程度つけ、細胞核を染色する(染色)。
4.先端から2〜3ミリの部分をスライドガラスにのせ、もう1枚のスライドガラスで押しつぶす。
5.100倍〜150倍程度の倍率で観察する。
結果
不慮の事故で画像を葬ってしまったため見にくい画像しかなくて申し訳ないです。 結果は正直あまりよくなかったです。終期のような細胞が観察された程度で前期・中期・後期は観察できませんでした(もしかしたら見間違えているかもしれません)。 考察・反省 失敗の最大の原因は、おそらく休み時間の関係上細胞分裂が最も盛んな午前10:00前後に実験を行うことが物理的に不可能なことにあると考えられます(実際には放課後行った)。 また、金網を使い下から空気を送るとだいぶ分裂が活発になるそうです。 そこで、次回の実験は、金網を発見次第、土曜講座のときなど午前中に時間のあるときに実験をしようと考えています。
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